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インタビュー file.04 北電総合設計株式会社
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水力発電所の計画・設計で、エネルギー基盤を支える

土木部 電源開発技術室 / 2020年入社

電力土木はより踏み込んだ土木

建設会社に勤めていた父の影響で、自分の手がけたものがカタチになる仕事に興味を持ち、大学では土木工学を専攻しました。生まれ育った北海道で土木に携わる仕事をしたいと考えていた私が、もっとも興味を抱いた企業が北電総合設計です。橋やダム、河川だけでなく、水力発電所の計画・設計など、人々のエネルギー基盤を支える「電力土木」という分野に関わることができるのは、北海道電力のグループ企業である北電総合設計だからこそ。私たちの暮らしに直結する「より踏み込んだ土木」に携わりたいと思い、入社を決断しました。

水力発電所の計画・設計を担当

国を挙げて再生可能エネルギーを活用した発電所の導入が進められている今、民間企業や自治体など、様々な機関が水力発電所の建設に注目しています。私の仕事は水力発電所の計画・設計を通して水力発電の導入を検討する事業者をサポートすることです。 水力発電は水の流れ落ちるエネルギーを使って電気を起こします。まず最初に行うのが発電所建設に伴う調査地点の選定です。候補地に水力発電が可能な規模の落差や流量があるか、土地の所有者、希少動物の有無、保有林の場合の法規関係などを机上検討。どのように取水し、水路を引き、発電所をどこに配置することがもっとも経済的かを検討し、導入可能性のある場合は現地踏査に進みます。

地形に合わせた柔軟な計画の立案

水力発電所の建設地は主に河川の近くやダムのある山間部。同じ地形はふたつとないため、場所に合わせた柔軟な計画の立案が求められます。資料上では問題がなくても、現地踏査の際に発電所の配置を予定していた場所が大幅な掘削を必要とする急斜面だったことが判明するなど、現場で地形を読み解きながら改善策を立てる場面も多々あります。ほかにも、地形的にマッチしていても河川流量が少なく建設に至らないこともあり、自然相手ゆえの難しさがあります。しかし、建物や構造物が何一つない土地に、自分で考えた配置計画を進めていくことは非常にやりがいを感じる仕事です。

自身で計画・設計した水力発電所の建設

水力発電所の需要が高まる中で、私たちの業務も多忙を極めています。そんな中でも上司は部下の業務内容を把握し、的確なアドバイスや指摘をしてくれるので安心感があり、上司や先輩の姿を通してより効率的な動きを学ぶこともできます。私は現在、入社4年目。現地踏査も先輩と2人1組で行なっていて、まだまだ半人前。自分の計画した地点に、自分の描いた図面で水力発電所が建設されること、そして5年以内に技術士の資格を取得し、個人の技術力を高めることを目標にしています。